今回は、先週末群馬で行われたJエリートツアーの様子を、ASTERがサポートしている「AVENTURA VICTORIA RACING」の管選手兼監督にお伺いしました。
Jエリートツアーもコロナの影響を大きく受け、当初予定していた3月の開催を4か月にわたって延期され、東日本では初の開催となったこのレース3日間にわたるレースの模様をお楽しみください。
今回のレースについて
4ヶ月遅れの開幕戦はクローズドサーキットである群馬CSCでの開催となりました。
コースは1周6km、タイトなブラインドコーナーとアップダウンの連続、5km地点に心臓破りといわれる1分半程の急勾配のレイアウト。レース中の平均速度は38km~40km/時で推移する駆け引きの強いコースです。
勝負をするには終盤の心臓破りでの高出力に対応する力、ゴールスプリントが決め手となります。
今回はユースが2日間、エリートクラスが3日間という日程で行われました。AVENTURA CYCLINGからはユースに川田選手・室伏選手、エリート2に西沢選手・(3日目は川田選手も参戦)、エリート1に山口選手・管選手兼監督という布陣で挑みました。
今回のレポートはユースの戦いにフォーカスして行きたいと思います。
*ユースカテゴリー リーダージャージを争うユースの戦い
昨年所属した村山選手がユースリーダージャージをキープした試合であり、当時アシストとして働いた川田選手(高Ⅰ)の成長に期待する大会と位置づけました。
今期加入の中学2年生の室伏選手はここでは初の実業団のレースの経験の場として、エリートで出場の西沢、山口らのアドバイスを受けながら出場となりました。
着順のポイントでツアーリーダーを決める試合で初戦の走りは非常に重要。
しかし、開始早々に川田選手のホイールに他者が突込み走行不能のトラブルでDAY1を早々に終える事となりました。「事実上のジャージ争いからの脱落」となりました。
気を落とす中、翌日に決意を決め迎えたDAY2は、強力な2名の逃げを追う十数名の先頭集団に残ったもののポジションをキープする走りに8位という成績に終りました。
実業団初戦の室伏選手は初日より少し体力が持ち未完走ではあるが1歩前進という結果。レースを戦えた昨年に比べるとチーム力はマイナスという印象でした。
レース後のミーティングでは、「競技人生を繋いで行く為にどのような気持ちで挑み、レースをするべきか」と気持ちを改めました。
*高速の展開のエリート2で川田選手が成長を魅せた
大会3日目は西沢、川田がエリート2に出走。昨日ユースを走っていた選手達が多数参加するカテゴリーであるが、ギア倍数の高い大人と混ざっての試合にユースとは違った展開を予想する。
序盤から例年にない高速展開で一気に集団が絞られ、川田選手を含む十数名がトップグループに食らい付く展開。その後もスピードは落ちる事無く、選手はふるいにかけられ6周目にはユースリーダーの神村選手を含む先頭8名、後方に川田選手を含む3名、そのさらに後ろに数名の選手達が続いて行く。
粘った川田選手は、先頭から脱落したタイミングで独走力のある松井選手(E2・イナーメ信濃山形)と遅れたのを幸運に良いペースをキープしたままゴールを目指しました。
先頭から数名脱落しレースは終盤、8分程で足切りとなる規程の中川田選手は耐え抜き11位でゴール。彼より前には同一カテゴリーではユースリーダーの神村選手しか居ない事もあり、実力を発揮出来た結果となりました。
東日本ロードクラシック DAY 1
E1 72km 管 40位 / 山口 DNF
E2 60km 西沢 19位
Y 72km 川田、室伏 DNF
東日本ロードクラシック DAY 2
E1 102km 管 38位 / 山口 45位
Y 72km 川田 8位 / 室伏 DNF
東日本ロードクラシック DAY3
E1 90km 管 山口 DNF
E2 72km 川田 11位 / 西沢 DNF
写真:管洋介
B6-2020.07.28
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